2007.04.12 Thursday
ちょっと『桜の園』まで散歩に |
春うらら、この『うらら』とは、心を表す古語。
心の中に気にかかることなど何も無くて、澄み渡った青空のように心地よい状態を言うとのこと。 今日はそんな一日だった。 午前中に畑の様子を見、液肥をまいて育成を祈る、野菜も元気だが雑草も負けじと元気だ。 畑の周辺の雑草を引っこ抜いてすっきりしたところでお昼。 さて、この春うららをどう過ごそうか。 「そうだ! 『桜の園』に行って見る事にしようか。」と独り言。 わたしの散歩コースのひとつに『武田尾温泉』までのコースがある。 その武田尾温泉の近くに『桜の園』が有る。 トレッキングシューズを履いて懐中電灯を下げて出かけることにするか。 「えっ!夜まで歩くのか」って。 そうじゃないんですよ、そのコースはかつての国鉄時代の福知山線廃線跡なんですよ。 途中にトンネルがたしか6つほど有って、電気も照明の何も無いんで懐中電灯が無いと危険なんです。 まっ!こんな感じです。 ・トンネルを抜けるとそこは桜の園だった。 ・武庫川の源流の渓谷美を眺めながら ・桜の園へ ちょっと長くなるが、この『桜の園』とは、実は水上勉著『櫻守(さくらもり)』の主人公“竹部庸太郎”のモデルとなった実在の人物“笹部新太郎”がサクラの品種保存や接ぎ木などの研究に使用した演習林で、全国から集めたサトザクラやヤマザクラ約30種類、5,000本以上を植えた場所なんです。知る人ぞ知る名所(?)なんですよ。 この笹部さんは、大阪造幣局の通り抜けの桜、西宮夙川の桜、甲山周辺の桜など多くの桜に関わる事業を手がけた著名な方のようです。 ソメイヨシノとは一味違うヤマザクラや品種改良した笹部桜など今でも数多くの桜が残り、丁度満開でした。 休日はかなりの人で賑わうが、平日の昼下がりトレッキングの人がパラパラ、頭の白い中高年のトロンボーン奏者がひとりせつない音を奏でている。 (人が少ない山の中での練習と思われる。) まさに“春うらら”の一日でした。 |