2015.03.31 Tuesday
父が旅立った |
平成27年3月26日、父があの世に旅立った。
大正6年生まれ、大正-昭和-平成を生きてきた。しかもシナ事変(日中戦争)に一兵卒としてシナに渡り、無事帰還。その後太平洋戦争時代の激動を乗り切り、私ら子供を育て上げ、享年99歳(白寿)でこの世を去った。 なんと見事な生き様を見せてくれた。 ブログに書くには相応しくないことだとは思うが、親父の生きざまを私の記憶にとどめておくことも兼ねて書き残しておこうと思う。 これは親父の遺作、『牡丹に雀(水墨画)』。晩年になってから水墨画を描く趣味を持った。雅号を【蘇堂(そどう)】と称した。かなりの作品を描いており、そのうちの数本を以前元気なころに貰い受けていたものを今、床の間にかけている。 何故、蘇(そ)をつけたのか私は知らなかった。「シナ事変で中国に渡った時、蘇州に派兵され、水墨画のような景観を見て描きたい思っていたらしい。それで蘇州の蘇の字を雅号に決めた」このことを葬儀の際に弟が教えてくれた。 今年の正月も元気に迎え、100歳も難なく超えるかな?と思ったりしていたが、周りに大きな負担や迷惑をそうかけることなく、鮮やかと言えるほど見事な散り方だった。 葬儀が終わって帰り、孫と散歩に出ると周りはもうこんなに桜が咲いている。 孫たちが春休みに入って、暖かくなっての頃合いを見図ったような時期に散るなんて、何度も言うが親父らしい見事な散り方だと思う。 ”ありがとう、親父” |