2009.01.12 Monday
平成20年間・暮らし10大ニュース |
ここにきて厳しい寒さが到来、日本海側は大雪になっているようだ。
こう寒いとウォーキングにも言い訳が出てしまう。暖房をつけて読みかけの新聞、本にじっくりと取り組むことにした。 年末(12/27)のNIKKEI PLUS1(なんでもランキング)に平成になって20年間の暮らしの中での10大ニュースが掲載されていた。 1 米金融危機、世界で株急落 H20=2008 2 オウム真理教による地下鉄サリン事件 H07=1995 3 阪神淡路大震災 H07=1995 4 消えた年金問題 H19=2007 5 消費税がスタート H01=1989 6 消費税が3%から5%に引き上げ H09=1997 7 湾岸戦争が勃発 H03=1991 8 耐震強度偽装事件 H17=2005 9 山一證券、拓銀など大型金融破たん H09=1997 10中国製冷凍ギョーザに殺虫剤 H20=2008 暮らしの中での出来事なのに『明るいニュース』は一切出てこない。 個人的には明るいニュースが有っても、バブルがはじけて以降全体的には暗いイメージが多く、そうなんだろうななんて思ってしまう。 続いて、これも昨年末に買って読みかけていた本、【人間の覚悟】五木寛之著(新潮新書)を一気に読んだ。 『敗戦後の50年間、日本はある種の(躁鬱の)躁状態にあった。平和の中、高度成長を成し遂げていった。 ジェットコースターは最初に上って行って頂点で少しだけ停止して、それから加速をつけて下る。バブル崩壊からの10年間はその頂点に達したころ。 そして鬱的時代に入った。これから先は前年比が下がり、売り上げも落ちることを覚悟して行くのが自然だろう。つまり躁(発展)の経済から鬱(後退しながら維持)の経済への思想が必要になってくる。例えばエコであったり、優れた環境技術そしてそれに投資するファンドや信託が活路になってくるだろう』。 『人間は生まれたその時代の中で生きていくしかないのです』 今の世情を見ると悲観的な状態が沢山でている。確かに「鬱的な時代」になっていることを感じる。でも、その中でその時代に生きていくしかないとは思う。 この本は昨年11月20日に発行された本で、昨年秋に表面化した米国の経済破綻そして全世界への波及まで見ての執筆で、その予言的な考えも披瀝されていて感心、共鳴しながら読んだ。ぜひ読んで見て欲しい一冊。 |